ヒロシマ・アピールズ 2020 ポスターの紹介
今回は、ポスターの紹介です。
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会「JAGDA 」は、年に一回会員のデザイナーに依頼しポスターを制作、広島市長に贈呈しています。ヒロシマ平和創造基金および広島国際文化財団との共催で、ヒロシマの心をアピールする、「ヒロシマ・アピールズ」という平和を希望するポスターキャンペーンを行っています。
今年7月に23作目になる、2020年のポスターが完成したようです。
23年続く“ヒロシマ・アピールズ”のポスターデザインは、商業デザインとは違った、アート作品としてのポスター作品を発表しており、作品自体にメッセージ性があります。大きな賞で選ばれた作品やこの作品のように有力な団体が作る作品は、社会的に意味のあるものだと思います。当然作品のアート性も見る価値ありです。
渡邉良重 「いのち」
主催
公益財団法人ヒロシマ平和創造基金
一般財団法人広島国際文化財団
公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)広島地区
協力
凸版印刷株式会社、株式会社竹尾
デザイン:渡邉良重 タイトル:「いのち」
制作コメント:
平和な日常がおくれるのは特別なことです。
わたしがこのコメントを書いている今は世界中がウイルスと戦っていて、
この禍いは国家間の情報戦争や経済戦争に発展しています。
わたしには世界はますます複雑で多くの欲望が渦巻いているように見えます。
とても悲しいことですが、今はどう望んでもすぐには世界中に平和が訪れるとは思えません。
それならばまずは、日本は日本の力で、
わたしたちひとりひとりの力でこの国とわたしたちの命を守ること。
ここから始めるしかないように思います。このポスターの依頼を受け、わたしは命を描きたいと思いました。
この少女は幼かったころのわたしの母であり、わたしであり、
日本中の少女でありそして世界中の少女です。
この命が輝けますように。
作者の情報
渡邉良重氏 アートディレクター/デザイナー
プロフィール http://rcc.recruit.co.jp/g8/creator/yoshie-watanabe
サイズ:B1(728 x 1,030 mm)
価格:1,000円(税別)
JAGDA ONLINE SHOP で購入頂けます。
ヒロシマ・アピールズポスター 歴代の製作者一覧
JAGDA 公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会
JAGDAとは、日本で唯一のグラフィックデザイナーの職能団体だそうです。日本全国で3000人もの会員を抱えています。設立は1978年。会員 刊行物やイベント、各種賞など、デザイナーであれば一度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。国内で有力なデザイナーやアートディレクターも多数会員として活躍されています。
編集後記
本日の記事は、JAGDAの発表している作品紹介にしました。JAGDAやアートディレクターズクラブなど、クリエイターのための団体はいくつかあります。こういった団体では、入会すると「文芸美術国民健康保険」など各種保険や福利厚生が受けられます。フリーランスで、国保が高すぎるな〜などと感じたら、もしかすると安くなる可能性があります。その際は入会を検討されてもいいかもしれませんね。
明日も更新予定です。次の記事もお楽しみに! フォロー・や記事についてのご連絡はこちら→メインTwitterアカウント
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。