AdClip(アド・クリップ)とは。
アド・クリップについての説明です。
アド・クリップについてのご説明です。
まず、「アド・クリップ」という名称について
アド・クリップの“アド”は、「Advertising(アドバタイジング)」“広告”という意味です。
広告会社の制作スタッフとして、グラフィックデザイナーやアートディレクターとして仕事をしてきた経験から、主に広告の制作を主としてスタートをしました。
「クリップ」というワードを選んだ理由は、
クリップは「(お客様にとって)身近で気軽に使える、便利なもの」という、意味のものを探していました。
当初は、“箱” ボックス、BOXを選び、“AdBox(アドボックス)”という案を考えていましたが、検索で調べてみると、アドボックスという会社が沢山見つかりました。道具箱的なイメージで良かったのですが、同じことを考える人は多かったようです。
再検討していると、そこら中にゼムクリップが落ちていたのを見て、これかも!と発見。
クリップは“資料を止めておく”道具です。情報や知識を止めて置ける道具。といった意味でも良いかも。と思い、
広告の“アド”と“クリップ”で、アドクリップ。一応、広告関係とわかりやすいように“中黒(・)を入れて”アド・クリップとしました。
名称が決まればロゴマークを作ります。
アド・クリップは、英語表記も考え、「adclip→Adclip→AdClip」adとclipの、AとCを大文字にし、2つの単語として読めるようにしました。ロゴマークは、今回シンボルマークは作らず、ロゴタイプのみにしました。
個人事務所として作るので、シンプルにロゴタイプのみで、ロゴマークとする事にしました。
ロゴタイプとは、名称の文字を加工しロゴマークとするものです。
ロゴに使用するフォントを選ぶ
ロゴのフォント(書体)は欧文フォントから選びました。当時自分でもPOPでかわいいが、センスの良いイメージでもある、Futura Book[フーツラ]というフォントを使いました。因みに、このフーツラというフォントは、今若い人たちにも人気らしく、かわいいフォントとして知られているようです。記事にもなっておりました[ Futuraがかわいすぎる。まとめ]
このかわいいフォントを使い、“ l ”の所を、ゼムクリップにしてみました。目玉クリップでも考えたのですが、これは見た目が悪かった。
次に、配色の話です。
カラーリングは、シンプルにするつもりでいました。
そもそも、制作プロダクションとして、様々なモノを作り出していく所です。出来るだけ個性的なものにせず、シンプルでいながらバランスの取れたイメージにするように意識しました。
使用する色は、赤と黒の2色です。赤は、デザイン業界では“金赤”と呼ばれている、赤色です。実際の金赤はM100%✕Y100%の色ですが、少し落ち着いたイメージにするため、C35%+M100%+Y100%+K5%という色合い変更しています。
因みに、日本の国旗に使われている日の丸も、金赤と思われているのですが、実際はM100%+Y65%K10%という、少し落ち着いた色だったりします。特に意図せず近い色味の赤を選んでいたようです。
初期のロゴマークと現在のロゴマークは少し変わっている。
初期は赤と黒としていましたが、途中少し変更し、Clipの所をグレーに変更。K60%という濃度にし、クリップの所だけ、K80%としました。グレーにした理由は、名刺や印刷物にした時に、単純に黒が強すぎると感じたからです。K100%の黒の事をデザイン用語で“スミ”と言います。このスミはかなり強い印象があります。これをグレーにする事で、他のデザインを邪魔せず落ち着いた印象になり、多少センスの良いイメージになります。名刺の文字もK90%にしています。クリップの濃度を変えたのは、60%だけだと、単純に“うすい”と感じられますが、濃度に変化を付けると、“デザイン”と見られます。
また、ロゴの下にある小さな英文字も変更されています。これに気づいた人はかなり洞察力が高い人です。
当初は「Graphic Design Production(グラフィックデザインプロダクション)」と書かれています。
現在は「Creative Solution Production(クリエイティブソリューションプロダクション)」と変えています。
これは、当初は業内容がデザイン制作を中心にしていたのですが、段々と仕事内容がグラフィクデザイン以外の分野にも及び、デザインだけでなく様々な事業を行うようになったため、“モノづくりの力を使って問題解決をする”という制作スタジオと言う意味にしました。
最後に
名称(屋号)、ロゴマーク制作、カラーリングは、アド・クリップが誕生した事を表す唯一のものです。また、その見た目はイメージとして、ずっと会社と同じイメージになっていきます。このデザイン1つでも、その会社の目標や考え方、そしてコンセプトがまとまっている事がわかります。こういったイメージは、アド・クリップを形作る上で、イメージの基本となっていきます。
シンプルで、好感の持てる色や形、個性を主張しすぎず、センスも感じられる。お客様の求めるイメージを作り出す事ができる能力を持っている、ホワイトスペース(空白)もデザインである、そういった事を考えながら会社を立ち上げました。
最後にロゴマークを入れた最初の制作物である名刺を見て下さい。この名刺は必要な情報のみを入れ、ホワイトスペースと文字、ロゴマークの配置など、バランスを取ったデザインです。書体や見え方など様々な点も考慮して作り上げています。
因みに、住所や連絡先等の情報は裏面にまとめています。
編集後記
本日は、記事を書く時間が無かったので、自分事ばかりになりますが、私が最も理解しているアド・クリップのロゴマークやネーミングの話にしました。これから企業を考えている方などの参考になってくれると嬉しいです。ロゴマークや名刺制作などのCIデザインは、是非アド・クリップにご相談下さい。
記事は毎日更新中です。明日の記事もお楽しみに!
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AdClip[アド・クリップ]
代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。