昔読んだおすすめの海外書籍 ベルナールウェルベル 「蟻」「蟻の時代」「タナトノート」の話

おすすめ書籍 ベルナールウェルベル著「蟻」「蟻の時代」「タナトノート」

今回は、おすすめの小説紹介です。

私がまだ若い頃に読んだ書籍のいくつかをご紹介したいと思います。

これらの本はとても面白い本で、私の読んだことのある本の中でも、ずっと記憶に残っているのはこの本ぐらいですね。

 

クリエイティブ系の仕事をするうえで、様々な本を読むことはとても重要です。

クリエイターも仕事ばかりの生活をしていると、時間と共に知識や感覚は枯渇してきます。

経験だけでは、得られる知識は少なく幅も狭いものになりがちです。

様々な本から得られる知識というのは特別なものです。

 

蟻三部作とタナトノートの話

蟻書籍1  蟻書籍2タナトノート

この作品は、以前海外の書籍にハマっていた頃に読んだ本で、ベルナールウェルベル氏の著書で、小説です。

ファンタジーというものでも無いのですが、これは冒険ファンタジーと呼べる作品で、

蟻シリーズに関しては、蟻の生態や、サスペンス色もある作品です。

 

「蟻」「蟻の時代」

ストーリーの概要は、

フォンテーヌブローの森、最大の赤蟻の都市 ベル・オ・カン。

そこに住む、蟻 327号が事件に巻き込まれる所から話が始まります。

森の近くに住む人間の話と、交互に話しは進んできます。

 

蟻の世界での話は蟻の生態を研究し尽くした上で創作された物語となっています。

 

ミクロな世界での大冒険を描かれていて、

シロアリの軍隊との戦いなど、カブトムシと蟻たちの共同戦線。

蟻やアリの巣が持つ素晴らしい能力など。

事実を元にしている分、生き物に関する知識の本にもなっています。

 

物語の中に出てくる本「相対的かつ絶対的知のアンサイクロペディア」により、

蟻の驚くべき生態も説明されています。

この「相対的かつ絶対的知のアンサイクロペディア」は、実際に出版されているそうです。

 

蟻の世界の解説は、とても論理的で科学的なので、本当のことか?と思うほど。

購入した時に付いていた帯には、「物語の90%は本当の話し」と謳っていました(笑)

 

蟻は、「蟻」上下巻、「蟻の時代」上下巻、そしてこれはまだ読んでいないのですが、

「蟻の革命」と三部作として出版されているそうです。

 

物語の後半は、話が盛り上がり過ぎて、とんでもストーリーになってきますが、

それでも、十分に楽しんで読めますし、ストーリー的にもよく出来ているので

時間を忘れて読みふけってしまう作品です。

 

ベル・オ・カンアリの都市

▲本の扉に掲載していた蟻の都市「ベル・オ・カン」の図ですが、科学的に実際の蟻の巣を参考に作られており、書籍を良く読んでいくとわかりますが、高速道路や立体交差された道路、ゴミ捨て場、農場すらもあり、家畜も飼育しており、都市内の温度や湿度も調整されているという、巨大で発展した都市だとわかります。

子供が中学生ぐらいになったら、是非読ませてあげたい作品でもあります。

 

「タナトノート」

もう一つの作品は、このタナトノートです。これも同じ著者の作品で、物語の進み方などは、蟻ととても良く似ています。

ストーリーの概要は、このタイトルでもあるタナトノート、これは死後航行者という意味で、死後の世界をテーマにした話です。

この作品も、宗教や死後についての考察など、学術的にもしっかりと説明されており、最初はとても知的な作品だと思って読んでいました。

まあ、後半はある意味とんでもストーリーになっていくのですが、え〜っ!本当にありえるのかも…。

と思えるような説得力のあるストーリーです。

 

後半、「蟻」と同じく盛り上がりすぎてしまいますが、またそれがとても面白い!

 

とにかくまさか、まさかの展開に時間を忘れてしまうような作品です。

人間にとっては最大の謎とも言える「死」をテーマにした作品ですので、

一見「重そう」に思えますが、全然重い内容でなく、爽やかで笑いもあり、楽しめる楽しい作品です。

 

タナトノートは一冊の本でしたが、とても分厚い本で長編ストーリーです。

でも読むのは全く大変ではありませんでした。夢中で読んでしまえる本です。

 

最後に

人気の書籍など、色々ありますが古い書籍でもとても新鮮で刺激のある作品は多くあります。

この秋、どんな本を読んでみようかと思われている方には、おすすめです。

書店でも手に入りにくい本ですが、現在はAmazon等で簡単に手に入ります。

また、機会があれば、おすすめ本の紹介もしたいと思います。

 

 

 

「蟻」「蟻の時代」
出版社 :
角川書店 (2003/6/1)

「タナトノート」
出版社:日本放送出版協会 (1996/9/1)

 

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