セルフコントロールについて考えてみました。
私自身がセルフコントロールについて考えていたのは20代の頃です。
もともと人付き合いの得意なタイプではありませんので、若い頃はさらに人と向き合うのが苦手だったと思います。
そもそも、若い時代は「自意識」がネックになるようで、誰かにどう思われているのか?
周りに認められたい!など、人からの視線や自分の立ち位置がどうしても気になってしまいます。
人の目を見てはなそう!と人から言われるがどうしても目線をそらしてしまうなど…。
そういった自分自身の弱い所は自分の自信の無さから来るもので、自分自身の成功経験などが関係しているようです。
そういった自分をどうにかしたいと思いから、一時期に自己啓発本を読んでいました。
当時読んでいた自己啓発本ですが種類も色々とあります。
その中でも自分に影響のあったジャンルがいくつかあります。
◯名言集
名言が書いてあるだけなので少しの時間でも読めるのと、心に響く言葉はすぐに心に影響をあたえます。
即効性があるので、落ち込んでいる時や頑張らないといけない時、悩んでいる時にはおすすめです。
私が読んでいたものでもっとも多く読んだのが「デール・カーネギー名言集」などです。
◯セルフコントロール
セルフコントロールとは、自分の精神状態をコントロールする技術の事です。
実際にそれは大変難しいものなので、簡単にどうにかなるものでもありませんが、
呼吸や物理的に、多少でもコントロールする術に関しては、
ただの根性論ではなく技術としてマスターすることですね。
完璧主義にならずに、まあいっか!、という意識がふとっぱらを作ります。
この時読んだ本に「太ッ腹をつくる本―神経を鍛える88の法則」などです。
◯自己実現
自己実現とは、人間の持つ最も高度な欲求が満たされることらしいのですが、
もともと心理学の用語です。
簡単にとらえると、様々な欲求よりも最も高度な欲求である成長するための欲求であったり、
内面的にも完成された人間になるという欲求でもあるようです。
普段の様々な悩みも、人間の欲求から来るもの。
そういった知識は、低次元な悩みを少しでも忘れさせてくれるものでもありますね。
◯心理学
学生時代に少しだけ触れた心理学でしたが、難しいものはハードルが高いのですが、
生活に密着した心理学本は沢山出ています。
当時読んでいた本の記憶がないので覚えていませんが、現在は調べると
昔より多くの書籍がでています。
悩みの多くは人間関係に関わることです。人の心がわかれば解決策も見えてくるかも。
また、デザイナーのビジネスにも多くの心理学が取り入れられています。
◯カウンセラー
当時、色々な本を読んだりし人の心に興味が出てきた時期があります。
自分の事より、他人の心に興味を持つことで悩みや苦しみの多くが解消されることもあります。
被災し心に大きな傷を負った人がボランティアに救われるという話は有名です。
カウンセラーという仕事に興味をもっていたこともありましたね。
結局は時間が解決する事がほとんどだった。
そうやって様々な勉強をしていた若い頃では全く理解できていなかった事ですが、
20年以上の月日が経ち、いろいろと気づくこともあります。
様々な悩みも、経験や時間が解決したり全く気にならなくなった事が大多数だったと気づきます。
そして、最も大きな変化は心配する事が変わってきた事です。それは健康ですね。
40代以上になると健康に対する心配が強くなり、それに伴い家族に対しての心配なども多くなり、
自分自身の些細な事など、あまり気にならなくなります。
人の体は必ず老化し、能力も下がってくるのですが、
人というのは面白いもので無くなった分だけ、新たに得るものがあるようです。
それは、経験値や思考力です。それはずっと成長し続けます。
自分の欲しかった能力は全くと行っていいほど手にはいりませんでしたが、
代わりに、色々な出来事に関しての見識や思考力は上がっている事に気づきます。
また、それを活かすことも経験的にできるようになって来るので、
年をとる事も悪くない事だなと気づきました。
失敗や自信の無さ、自分のダメな所などを受け入れる事が必要
今回のテーマである、セルフコントロールについて書きたいのですが、
実のところ、何か特別なものなどはあまりなく、
日々の出来事や頑張りによる蓄積で、成果が知らない間に得られている。というものですね。
自分が特別でない事、直ぐにめんどくさくなったり、だらけてしまう所。
失敗が多い所、などなど、マイナス面などいくらでもありますが、
それを認める事と、少しでも内面が成長するという事の繰り返しだったようです。
そうやって、将来本当に大変なことと対峙するためにじっくりと準備を進めてきているのだと思います。
そのままでも良い。という視点で考えるようになった。
セルフコントロールは、自分の怒りや怠け心をコントロールする事だと思います。
しかし、殆どの人は出来る範囲の事しか人はできません。
だから、一つ一つ小さい事から成功体験を積み重ねによりモチベーションを上げていくことが重要ですね。
それにより特別頑張りすぎる必要はなく、自分のベースを自分のできる範囲で上げていく作業と捉えています。
最後に簡単なセルフコントロール術
ほぼ、実践的な話が出てきませんでしたので、最後に簡単な物理的なセルフコントロール術を紹介します。
- 腹が立って仕方がない時
30秒だけその場を離れる→数を数える。一呼吸おく事で大抵の問題は未然に防げる事を意識すると良いですね。 - 気分が落ち込んですぐれない時
とにかく作り笑顔。笑顔の効用により、気分も早く回復するし周りの雰囲気もよくなります。行動により感情は左右されるようです。 - 運動療法で体調と気分を効用
日々、明るい時間帯に行う軽い運動は気持ちの落ち込みを回復するそうです。年齢が上がると歩くだけでもいい運動になりますからね。 - 文字起こししてみる
文字を書く事で気持ちの整理が可能です。怒りや憎しみで苦しんでいる時は、その事をノートに書き出すことです。書く事で思考が整理され怒りや憎しみも半減します。また根本的解決方法も見えてくる事もあります。そして気分が晴れたら捨てればいい。 - 昔の写真を見る
学生時代や家族写真でもいいので、自分の楽しかった時の写真を見る事です。ネガティブな時に、良い記憶を呼び戻すことは心の薬になります。 - 音楽を聴く
気持ちを向上させるのに音楽はとても効果的です。勇ましい音楽や安らげる音楽、好きな曲を聴くのもいいですね。
セルフコントロールという言葉を意識するだけでも、それは一歩進み始めたことですので、
それで良いと思います。
後ろ向きなことより、前向きなことに意識を向けるよう意識的に仕向ける事は、
自分の感情をあやつる手段です。
気持ちや感情をコントロールするのは難しいが、感情が動く状態を付く出すことで、
コントロールする。それがもっとも有効な事かもしれませんね。
長い月日を生きていくので、自分なりの良い生き方を見つけられるよう、
意識して生きていけたらと思います。
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。