【書籍紹介】新しいコミックスのデザイン。
今回は、書籍の紹介です。2020年6月。コロナ禍真っ最中に発行された書籍です。
タイトルは「新しいコミックスのデザイン。」という本で日貿出版社編、体裁/B5変127ページ、2,000円(税込2,200円)です。
今書店に並ぶ、クオリティの高いデザインのコミックスの装丁の事例を掲載した書籍になっています。
本、特にコミックス系の書籍の装丁デザインをされる場合に、参考にしたくなる書籍です。
最初に開いたらこんな感じです。この書籍の装丁も、かわいいイラストが入っているシンプルでセンスのあるデザインですね。
目次では、架空のコミックスでカバーデザインを実際に作ってみる企画や、
特に優れたデザインの事例集などが掲載されているのがわかります。
好きなコミックスのデザインも見れるかもしれません。
架空のコミックスカバーデザインができるまで。
架空のコミックスを設定し、実際に装丁が出来るまでを企画したものです。
▼オリジナルのタイトルデザイン。ラフ制作から色々とデザイン案を考えてみます。
▼イラストレーションのラフスケッチです。本の表紙絵はもっとも重要なものの一つです。
コミックスデザインの事例集は必見。
扉ページです。沢山の作品事例が掲載しており、デザインの詳しい情報も掲載しています。
ちょっとだけ紹介していますが、みなさんも知っていると思う、クオリティの高いコミックスの装丁デザインも多数掲載しており、1冊で沢山の事例を見られるので、装丁デザインやコミックスの表紙イラストを書かれる場合も参考資料としても良いかもしれません。
▲事例集の目次ですね。
最後に
本の装丁は、これまで数えるほどしか経験したことがありませんが、非常に大切なデザインです。
表紙は本の顔ですので、本のデザインを見てから買う人も多くいます。
実際に本の装丁を変えたことで数十倍も売上が上がったなどという話もあります。
当然漫画家さんの技術が大切ですが、タイトルのデザインから、デザイン処理、配色、コピーライティング、書籍のPRとなるアイデアなども含めて、漫画家さんの個性を活かしてデザインをするというのがとても難しくも有り、やりがいのあるデザインではないかと思います。
商品価値にかかわるものですので、表紙の紙質や表面加工など印刷技術にもこだわることがあるため、経験の豊富なデザイナーが望まれることが多い気がします。
本の表紙も、パッケージデザインも商品開発という点では近いものがあり付加価値をつけるブランディングにとても重要な作業ではないかと思います。
沢山の資料を片手に、うなりながら素晴らしいデザインをみなさんも作って欲しいです。
書籍情報
2020年6月25日初版発行
編著 日貿出版社
発行所 株式会社日貿出版社
裁/B5変127ページ、2,000円(税込2,200円)
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。