コンペ・公募活用。公募サイトへの応募や産学共同について
今回の記事は、コンペ・公募を活用して、自社の製品やサービスなどのPRに活用するというお話です。
コンペ・公募の有用性
デザイナーやイラストレーターなどの、クリエイターに、自社製品の名称やロゴマーク、キャラクター、場合によっては、製品自体のアイデア、広告物、ディスプレイ、Webサイト、等々を作ってもらうためには、基本的に高額な費用が必要です。
自分が作れないモノを作ってもらう場合、それに見合った費用を支払う事は、当然だと思います。タダで無理やり作らせたりすれば、詐欺や恐喝にあたりますからね。
しかし、公募・コンペ等で、作品を募って作ってもらう場合なら、お互いに良いことがあります。コンペ・公募で自社の製品やサービス等のPRに繋がるものを作ってもらう行為だけでも、一定数の人に知ってもらう、“広告”となる場合があります。
さらに、 SNS等で拡散する時に、ダイレクトに広告を打つのと比べて、拡散されやすいという面もあります。
SNSの場合、露骨な広告やステマ(ステルスマーケティング)の類は、あまり好まれず、最悪の場合、企業のマイナスイメージに繋がる事もあるぐらいです。しかし、公募になれば、その内容にもよりますが、楽しみながら拡散してくれる人も多いと思います。私も、こうやって時々公募の紹介などをしていますが、特に報酬などは一切もらっていません。もらえたら嬉しいけどw
公募を募る場合、完全に無償というわけには行きません。賞金や賞品などの設定も重要です。また、審査に関しても公平をきするため、発表方法や審査員の選定も重要です。
どうやって公募をすれば良いのか?公募を拡散する方法は?
まず公募・コンペを行う場合、いくつかの方法があるようです。1つは、デザインコンペを各制作者に直接依頼する場合です。コンペの場合、賞金は、「その仕事を発注すること」となります。このコンペで最も良いアイデアやデザインを採用するというものです。しかし、コンペを行う場合それに見合った見返りが必要です。それは価格であったり、露出(多くのメディアで取り上げられる等クリエイターの名が売れる)。こういったコンペは、大手企業やある程度予算があって行うものです。
また他の方法として、公募・コンペとして、自社から出せる額の金額で、賞金や賞品を準備し、アイデアやデザインを一般的の中から募るというものです。これは、特定の業者に依頼するわけてはないので、自社が勝手に決めた金額でスタートすることも出来ます。賞金が少なすぎた場合、応募数が極端に少なくなるかもしれません。
そういった一般向けの公募・コンペを募る方法として、最も簡単な方法は…
クラウドソーシングの活用(ランサーズやクラウドワークスで募る)
ランサーズやクラウドワークスなどの「クラウドソーシングサービス」は、ネット上サービスとして、仕事の受発注が簡単に行えるというものです。これにより、誰でも技術があれば、コンペに参加出来、仕事を受注できたり、良い業者を知らずとも、様々な仕事を発注出来るというものです。サービスの運営会社に手数料は取られますが、リスクは、最小限で仕事が出来るものです。
ここで、自社のサービス名称やロゴデザイン、等様々な仕事を受注してくれるクリエイターを募集出来ます。クラウドソーシングについては、過去の記事でもご紹介していますので、下記の記事も御覧ください。
もう一つの方法は、公募サイトに依頼する事です。依頼する場合、有料と無料のパターンがあるようですが、有料の場合は全面的に自社の公募を紹介していただけるようです。
しかし、予算が厳しいという場合は、無料の依頼になります。無料の場合、実際に掲載されるのか、いつ頃掲載されるのかは、サイト側の判断となり、依頼するコンペ内容にもある程度の制限があります。
しかし、無料という事であれば、とりあえず依頼しておくと良いかと思います。
詳細については、上記のサイトのページでご確認ください。
その他、産学共同の依頼をする
上記のような方法で、十分かもしれませんが、1つの方法として「産学協同」というものがあります。産学協同とは、産業会と学校がコラボレーションするという感じでしょうか。
企業からの依頼を、学校が授業の一環として受けて、クリエイティブな活動をするという考え方のものです。
これにより、企業にとっては、自社にとって有用なモノづくりを無償で依頼できるという点と、学校側は、現場で仕事をするのと同等のモノづくりを経験でき、制作したものは実際に活用されるので学生の実績となる。という点です。
この話しだけだと、ウィンウィンの関係で、すぐにでも頼みたい!と思われるかもしれませんが、無償で行うわけですので、学校側の都合や授業への協力(制作展の合わせた納品時期や来校してのオリエン・プレゼン協力等)が必要で、また、学生にとってプラスにならないものであれば、そもそも受けてもらえません。
デザイン関係やWeb関係となれば、企業からの相談も多くなるので、問い合わせしても今年は難しいという事もあります。
また、どこに問い合わせれば良いのか?と思われますが、正式な制作業務として行っているものではありませんので、大々的に募集しているものでもありません。
私の場合は講師として実際に授業をすることもあり、何度かお客様と学校を結びつけるお手伝いはしていましたが、現在は、もう十分なのか、学校から協力依頼もありませんので、私の方からは積極的に紹介はしておりません。
クリエイティブ系の学校は多数ありますので、人脈を使って探してみるか、相談だけでもどちらかの学校に連絡してみても良いかもしれません。学生にとってプラスになる依頼の場合は学校としても喜んで話を聞いてくれるかと思います。
一応、私が授業を担当している専門学校の「企業プロジェクト」をご紹介しておきたいと思います。
TECH-C福岡 [福岡デザイン&テクノロジー専門学校]
企業プロジェクト
少ない予算でも、アイデアと努力1つで十分なPRは可能です。そういったご相談もアド・クリップお受けしていますので、気軽にご連絡ください。低予算で出来るPR方法など。
編集後記
本日は、仕事は休みでしたがプライベート記事が続いていたので、クリエイティブ系の記事にしてみました。モノづくりは27年以上やっているので、記事をかくネタは沢山あるのですが、記事にするとなると、文章や内容の整合性、情報収集など、時間がかかるので毎日は行うのは大変ですので、気軽に書けるプライベートな話とおりまぜながら更新していきます。
そのような感じで書き綴っているブログですが、クリエイターさんやクライアント様、勉強中の学生さん、一般の人など、様々な人が見るブログですが、クリエイティブを主軸に幅広く記事を書いていくつもりですので、興味のある題材もたまにあるかもしれませんので、懲りずにまた見に来てください。
毎日更新ブログです。明日の記事もお楽しみに!
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。