[DTP関連]ベクター素材・フリー素材は自分で管理!独自ライブラリを作ろう!

[DTP関連]イラレのベクター素材やフリー素材画像は
独自ライブラリにしよう!

今回は、DTP関連の話です。これまで27年以上、DTP関連の作業を行ってきましたが、デザイン力やスキル等、仕事の技能は段々とアップしていきますが、それと同時にこれまで仕事に利用した素材や材料、情報等は、データとして保管しておく事で、とても役に立つ“ライブラリ”となります。今のネット時代にローカルディスクに保存する素材など、あまり必要がないと思う方もいますが、それがそうでもありません。

自分のライブラリである事が大切です。

過去の仕事のために準備した情報や作り出した素材のベースなどは、仕事で必要性に駆られて作成したものです。自分の仕事内容や仕事のやり方は、基本的に同じやり方を踏襲して行っていきます。そのため、自分が過去に利用した素材や情報達は、自分の仕事のやり方に相性の良いものが多いです。実際に20年以上仕事をしながら、少しずつ集めていた情報は、今でも多く使っています。

当然、ネットで簡単に探し出せる素材は、ネットでダウンロードするほうが簡単で、クオリティも高い場合がありますが、仕事内容に特化した素材はネットではあまり見つけられない事が多いようです。

例えば、地元の商店街の広告をずっと作っているデザイナーが持っている素材で、「せいもん払い」「どんたくセール」などの独特の書き文字素材など、使用用途が限られているが、自分の仕事の要望に即した材料です。そういった仕事が得意なデザイナーは、当然同じような仕事をする事が多いので、ある程度のバリエーションを持っていれば、一部修正や微調整で再使用ができる場合があります。

画像素材なども、使いやすい素材を集めたライブラリを作っておけば、検索して良い素材を探す手間が大幅に省けます。

これらはちょっとだけ集めた情報ではなく、年単位で沢山の情報の中から、自分で選んで集めたものであれば、より役に立つ情報になります。

実際のライブラリを覗いてみます

保存データ

保存用のフォルダ内です。自分だけで使うものなので、名称や入れ方など、とても自慢できる作りではありませんが、あらゆるデータをしまっておきます。ただし、後々見つからなくならないように、自分なりの名前をつけて管理しています。職場内で、複数のグループでデータ管理する場合は、ファイル名や保管場所、保管方法に細かいルールが必要です、制作年月日や中身がわかる記号等で、グループの誰でも利用できるようにする事もあります。ファイル名に日付があれば、検索でヒットされられます。

20年以上ため続けたものなので、何度も様々なメディアに移し替えられ、管理方法も変わりながら残したものです。そのためフォルダ名称がちょっと変だったり、意味不明なアイコンのフォルダ等も混じってたりしています(笑)

フォルダ管理について

アイコン、リスト、カラム
アイコン、リスト、カラム、Cover Flow

フォルダの管理は、「アイコン」「リスト」「カラム」「Cover Flow」などがあり、リストで管理する場合もあるが、私の場合は長い間、アイコンで管理していたため、今でもアイコン管理の方が扱いやすいです。リストで管理したほうが、新着ファイルや種類によって再整理されるので、便利でもありますが、切り替えも出来るので、自分の扱いやすい方法で良いかと思っています。

雑多な素材を集めたイラストレーターファイル

素材収集データ20年分

様々な種類の図形を、ファイル単位で保存した場合、沢山のファイルが存在する事となり、全てのファイルを開いて中身を確認する必要が出てきます。その場合、確認に時間がかかりますので、自分で使える可能性がある素材のみを、“1つのファイル”に集約しています。このファイルを開くだけで、ほとんどの素材を見渡す事が出来ます。場合によっては、この素材達を見る事で、デザイン処理などが思いつく事もあります。

また、ファイル単位で、イラストレーターの“パターン”“グラフィックスタイル”“オリジナルブラシ”など、イラストレーター独自の素材を保管しておく事が出来ます。毎回この作業用ファイルを開けば、自分が過去に作成した様々な素材や設定を使うことが出来ます。

画像素材ファイル「素材辞典」も保管

画像「素材辞典」

過去に購入した画像素材もライブラリと一緒に保管しています。画像素材はダウンロードした素材以外にも、以前CD-ROMで購入していたデータを集めて、1つのハードディスクに保存してあります。ネットで購入するまでもない素材は自分の保管してあるデータを利用しています。市販のCD-ROM素材集は、使う業種向けに、集められた物が多く、不動産関係や家族、ビジネスなど、欲しい情報が見つけやすく、高画質ですので比較的便利といえます。ただし、今は使用するものをネット検索で探して購入できるので、そのほうが、欲しい画像は見つけやすくなってきていますね。無料のフリー素材も豊富になっています。

その他様々な素材も保管

飾り罫類や、過去に作成したオリジナルイラスト等、雑誌の付録でゲットした素材類まで、なんでも使えるものは保管しています。保管データは、自分なりに整理しておき、直ぐにアクセスできるようにしています。保管場所としては、ポータブルハードディスクを利用していますが、NAS等のネットワークに繋がる、大容量のハードディスクドライブなどを導入出来れば、外部のパソコンやタブレットで全ての素材を利用できます。又はDropboxの有料会員になれば、沢山のデータをクラウドにアップ出来るので、これでもバックアップやデータの管理に利用出来ます。最も安全な保管場所の1つとなります。

飾り罫1
コーナーやラインの飾り罫
飾り罫2
囲み飾り罫
飾り罫3
その他飾り罫
自家製イラストカット
過去に仕事用に作成したイラスト等
デザイナーズ素材
その他、MdNの付録データ素材

ライブラリ活用のメリット

上記でも紹介してきた、ライブラリですが、デザイナーやクリエイターがモノづくりをする場合、技術が高ければ、どんなものでもゼロから作成可能です。しかし、どんなに高い技術を持っていても、絶対的な作業時間が必要です。ライブラリは、過去に作成した素材類を効果的に利用するので、短時間でより手間のかかった高度なデザインが可能になります。

早くクオリティの高いデザインを作成出来ることは、自分のプライベートな時間を確保したり、アイデアやデザインのブラッシュアップに使う時間を確保する事も出来るので、出来るだけ活用するようにしたほうが良いと思っています。

ただし、デメリットとしては、過去に作成した素材をそのまま利用した場合、デザインの使い回しとして、クレームの対象になったり、いつも同じデザインをするデザイナーとみなされてしまう可能性があります。また、過去の仕事で使った素材は、著作権がクライアントに移っている可能性もあります。著作権は譲渡されていなかったとしても、同じデザインを競合他社にも利用した場合、これもクレームの対象になる可能性があります。

イラストレーターのベクター素材等は、手を加えることが容易なので、出来るだけ色や形状などを触って、上記のような問題がおこらないよう、工夫が必要です。

編集後記

本日は、昔から当たり前のように集めていた素材達の話でした。本当なら時間が有る時にきれいに整理しておけばよかったのですが、自分しか使わないという事で、あまり整理せずに、感覚的に保存していたものです。あまり深く考えなくても、このフォルダの中に素材が入っている事がわかっていれば、欲しい素材を見つけ出すことは比較的容易でした。一般的に膨大な量の素材は管理が大変ですが、自分で作成してその都度保管してきたものは、不思議と楽に管理できますね。

明日は月曜日です。ちょっと予定が多く忙しくなりそうですが、何らかの記事は書くと思います。明日の記事もお楽しみに!

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