- . 無料とは思えないフリーフォントと写研フォントの話
- 0.1. フォントな
- 1. Asterism
- 1.1. たぬきフォント
- . たぬきフォント https://tanukifont.com/
- 1.2. FONT910
- 1.3. TypingArt
- 1.4. [ gau+ | ガウプラ ]
- 1.5. フリーフォントの樹
- 1.6. そろくまは冬眠したい
- 1.7. もじワク研究
- 2. 漫画でよく使用されるコミックフォント!漫画家は必須ダウンロード!
- 3. かつて使われていた写研フォント
- 3.1. ゴナE
- 3.2. ゴカールU
- 3.3. ロゴラインE
- 4. 最新のAdobe font アドビフォントを利用
- 4.1. Adobeのサブスクで有力な有料級フォントがほとんど利用可能になった
- 4.2. 編集後記
無料とは思えないフリーフォントと写研フォントの話
今回は、無料で使えるフリーフォントについての記事と、おまけで30年ほど前まで使われていた写研の書体の話をしたいと思います。以前は、フリーフォントといっても、欧文ばかりしか存在しませんでしたが、現在は漢字まで使える日本語のフリーフォントが沢山存在しています。また、殆どは、OpenTypeやTrueTypeのフォントで、簡単にシステムにインストール可能になっています。
私が厳選した、無料で商用にも利用できるオリジナルフォントを配布しているサイトをご紹介します。実はこれ以外にも沢山あるのですが、クオリティの高いものや、デザイナー的にとって使いやすいフォントを扱っているもの「9サイト」選んでみました。
私が厳選した、無料で商用にも利用できるオリジナルフォントを配布しているサイトをご紹介します。実はこれ以外にも沢山あるのですが、クオリティの高いものや、デザイナー的にとって使いやすいフォントを扱っているもの「9サイト」選んでみました。
2023.9追記
有力フォントのほとんどが使い放題!
AdobeCCのフォントアクティベートについて
詳しい内容にジャンプ。
フォントな
“ロゴタイプゴシック”など、スッキリしていて、比較的美しいフォントがダウンロード出来ます。現時点で利用出来る書体数は、多くはありませんが、一つ一つがクオリティが高いので、パンフレットやWEBサイトなどでも活用できるベレルのものです。
Asterism
女性向けのフォントというコンセプトのサイトで、よもぎフォントなどは、センスも良くかわいいフォントです。1書体ぐらいはインストールしておけば、よく利用する1軍のフォントになるかもしれません。
Asterism https://www.asterism-m.com/
たぬきフォント
子供が書いたような“ようじフォント”やマジックで書いたようなPOP向けの“たぬき油性マジック”など、特殊フォントが充実している印象です。配布が終了してしまうと勿体無いので、早めにダウンロードしておくことをおすすめします。
たぬきフォント https://tanukifont.com/
FONT910
“シネマ明朝かな”や“1byteフリーフォント「TowerGothic KT」など完成度が極めて高いフォントがあります。漫画用フォントもこちらでダウンロード可能で、この完成度で全て無料というのがビックリですね。
FONT910 http://www.font910.jp/
TypingArt
“こころ明朝体”や“はんなり明朝”“こども丸ゴシック”など、個性的であっても使いやすそうなフォントや、“プラネタリウム”など、インパクトがあってかわいいフォントがおすすめです。
Typing art https://typingart.net/
[ gau+ | ガウプラ ]
カタカナや欧文フォント中心ですが、デザイナーが好みそうな、フォントが多く、ロゴタイプ制作に丁度いい感じです。カタカナ入力は、欧文を利用しているので、工夫しないとちょっと使いにくそうです。
[ gau+ | ガウプラ ] https://www.graphicartsunit.com/gaupra/
フリーフォントの樹
こちらも数種類ですが、オリジナルのフォントを無料配布しています。刻明朝など、丁寧に仕上げられたかな文字は、美しいキャッチコピーにうってつけで、ポスターなどに使えそうなフォントです。このフォントは、実際にインストールして活用させていただいています。
フリーフォントの樹 http://freefonts.jp/
そろくまは冬眠したい
肉球をイメージしたしろくまフォントがおすすめです。かわいいし、ブログタイトルなどにも利用できそうですね。こちらもおすすめフォントを提供しているWEBサービスです。
しろくまは冬眠したい https://www.lazypolarbear.com/
もじワク研究
“回想体”や“ピグモ”など、個性的で、ロゴ制作に適してそうな、フォントが利用出来ます。商品ロゴなど、ロゴタイプ系は使い勝手がよさそうです。これもおすすめです。
漫画でよく使用されるコミックフォント!
漫画家は必須ダウンロード!
上記の“FOMT910”よりダウンロード可能な、漫画用フォント、“新コミック体”について。
このフォントは、漫画の“台詞”に利用されているフォントで、特徴としては、明朝体の可読性を持ちながら、漢字はゴシックになっており、複雑な形の漢字の視認性を確保したフォントで、それでいて見た目の印象は明朝もゴシックも同じフォントに見える、絶妙なバランスの書体です。普段読んでいる漫画雑誌等をよく見てみると、こういった漫画フォントが使われているのがわかります。これも無料で提供されているので、漫画を書いている方は、必ずダウンロードして欲しいフォントです。
漫画用フォント「新ゴシック体」 http://www.font910.jp/font-list/conposite-comic.html
かつて使われていた写研フォント
最後に、フリーフォントとは違いますが、フォントの話をしていると、いつも思い出す。“写研”のフォントの話をしたいと思います。写研は、かつて、アナログの写植時代に日本語書体として、業界でメインで使われていたのですが、デジタル化過渡期にデジタルフォント化がされなかったため、現在では利用できなくなった書体です。ゴナ、ナール、ゴカール等々、美しく完成された書体でしたが、書体メーカーの“モリサワ”や“フォントワークス”が提供していた、形の近い書体をデザイナーが認めたため、写研フォントは消えていきました。現在でも、デジタル化して取り扱っている会社はあるかもしれませんが、基本的に使えなくなった書体です。
とてもバランスの取れた書体で、当時の書体製作者が本気で作り上げた書体で、現在のフォントもこれらの書体を参考に作られています。下記の画像は、写植が無くなる時に、漢字は無理でしたが、かな文字だけでも、独自にデータ化したものです。テキストにこだわった作品作りに活用しています。
ゴナE
ゴカールU
ロゴラインE
最新のAdobe font アドビフォントを利用
https://fonts.adobe.com/collections
2023.9追記:この記事を書いてから月日が経過し、新しい情報を追記しましたので、最後まで御覧ください。
現在は、以前と比べてAdobeCCの性能が爆発的に向上しています。
AIの活用や膨大なライブラリの利用、CCに含まれる多くのグラフィックソフトのシームレスな連携機能、インターネットを活用したクラウドの強みと言えるサービスが多数展開され始めています。
クラウドとは、ネットを介してAdobeから様々な情報や素材、アプリケーション機能などを提供し続けるというサービスです。
そのため、契約料金はサブスクリプション(月額や年額制)となってしまいます。
しかし、AdobeIllustratorやphotoshopなどを仕事等で使用する方たちにとっては、必要経費ですね。
今回のフリーフォントとは、少しズレてしまいますが、すでにAdobeCCを活用されている方や、これから活用を検討されている方にぜひ知っておいてほしいフォントに関する情報です。
Adobeのサブスクで有力な有料級フォントがほとんど利用可能になった
そもそも、AdobeCCがサブスクであるため、厳密には無料ではありませんが、上記掲載のフォントワークスやひらぎのフォントなどの、高級な有料フォントたちや、その他個性的なフォントが全て使える状態になっています。
具体的には、AdobeCCを契約している間だけ利用できる、アクティベート、という機能を使った利用方法です。
アクティベートとは、簡単に言って、「制限された機能を使えるようにする」といった意味です。
今回は、クラウド上にあるフォントデータを、一時的に活用できるようにする機能です。
▲上記の画像の様に、AdobeIllustratorの文字ウインドウ無いで、簡単にフォントを探し、気に入ればフォント名の右端にある「雲のアイコン」から、ワンクリックでアクティベートできます。
また、フォントのもっと選んでアクティベートしたいと言う人は、AdobeCCのインストール時に勝手にインストールされている、Adobeの「Creative Cloud」を開きます。見つからない場合は、PC内のアプリケーションウインドウから探して下さい。
▲上記の「Adobe font」アイコンをクリックし、ページを参照します。
様々なフォントをライブラリから選び放題
▲ Adobe fonts では、上記メニューの「すべてのフォント」を選ぶと、詳細なフォント検索機能も利用できますが、フォントの探し方により入り口が多いので、色々と触ってみて、どれか好きな方法でフォントをセレクトしてアクティベートすれば良いようです。
フォントのメーカーが作ったセットが、フォントパックとして紹介されており、まとめて利用出来るようです。
好きなフォントが決まったら、AdobeIDでログインすれば、後に自分のPCやAdobe製品で利用出来るようにインストールが可能になります。好きなだけインストールできますが、容量やリソースが心配なので入れすぎには気をつけます。
フォントはデザインの要です。良いフォントが利用できる事で、タイポグラフィが数段レベルアップしますので、こういったサービスが使えるのに、利用していなかった人はぜひご利用下さい。とくに追加料金はかかりませんので。
無料のフォントと比べて全体的にクオリティが高い気がします。
フォントは、自分で少しずつ購入したりして増やし自分のライブラリとして活用していましたが、今はフォントもサブスクの時代ですね。
Adobe font WEBサイト
https://fonts.adobe.com/
編集後記
今回の記事は、フォントの話です。フリーフォントは、欧文のものは、かつて購読していた“Mdnデジタル”という雑誌の付録で100書体ゲットしていたのですが、使い方が独特で、結局あまり活用されていません。その点、日本語フォントは、厳選したものであれば、1軍フォントとして利用出来ると思います。タイポグラフィーはデザイナーにとって重要なデザイン要素で、良い書体を多く持っていると、デザインの底上げにも役立ちます。コツコツと集めておいて損はありません。
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▼過去の記事で、書体に関する基礎のお話をしています。良ければこちらの記事も御覧ください。
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しかし、学び始める際にはいくつかのハードルが立ちはだかります。
学校や書籍、ネット上の情報は、時には難しく感じられ、成果が得られないのではないかと不安に感じることもあるでしょう。
そこで、私たちは効果的な学び方を提案します。
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。