AppleのMacintosh[マック]と出会って27年。
今日の記事は、iPhoneで有名な、Appleが誇るコンピューター、Macintoshのお話です。
グラフィクデザイン業界では、まるで決まり事のように、皆さんMacを使っているのですが、何故、長い間デザイナーのメイン機として使われているのか。また、長い間使っているからこそ解る、パーソナル・コンピューターとしての特徴や面白い点などをご紹介。軽い気持ちで読んでみて下さい。
歴代のMacとその変化について
数えてみるとすでに27年以上、ほぼ毎日のようにMacを触っています。ここまで長期間、触っていると、脳みその中も、デスクトップとアイコンで出来ているような気分になってきます(笑)
始めてMacに触ったのは、おそらく30年ほど前に、大学の授業で触った時だったと思います。(少ししか使えませんでしたが…)機種も何もかも忘れてしまっていますが、おもちゃのような小さな画面付きの練習機だったと思います。Wikipediaで調べてみるとあれが Macintosh Classic(クラシック) だったのかもと思います。
実際に仕事で使い始めていたものは Macintosh IIci(ツーシーアイ)、そして名機と言われる、Macintosh Quadra (クアドラ)、そして次の世代、PowerMacintosh(パワーマック)上記イラストの上段が、そのシリーズです。MacBookやiMacなども登場し、プライベートで持っていた記憶があります。その後は、現在に至るまで、様々な種類に進化しています。
グラフィックデザイン業界で唯一のコンピュータ
30ほど前は、業界はアナログの時代で、職人さんのような人たちがアナログで何でも作っていた時代でした。
そこに新人として入社したばかりで、はじめは殆ど役に立たず、会社では、将来の勉強のためと、会社が購入していたMacの勉強を上司より指示され、はじめて本格的にMacと向き合った記憶があります。当時、Macに搭載されていた漢字Talkという、日本用に作られたMacOSがあり、Adobe社の、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)等の、グラフィックアプリケーションは、MacOSでしか使用出来ないツールでした。
その後、MacとAdobeのグラフィックアプリケーションはセットで全国的に普及。その頃Windowsでは、イラストレーターやフォトショップが使用できず、またフォント(書体)環境も、MacとWindowsは互換性が無かったため、会社で購入していた高額なフォントを使うため、使えるパソコンはMac一択でした。
まあ、その頃は故障も多く、処理速度も今とは比べ物にならない遅さでしたが、それでも仕事はバッチリ出来ていた事を考えると、OSやアプリケーションのシンプルさのおかげで、体感的にはそこまで性能が悪いとは感じていませんでした。
ちなみに、当時のフォトショップ・イラストレーターの基本機能は現在のCC(Creative Cloud)とそんなに変わらないのも驚きです。頑張って、作業すれば、現在と同じものが当時の環境で作ることが出来ていたという事ですね。
話はそれましたが、グラフィクデザインの代名詞となったMacですが、その後、数十年の間に、OSのアップデートを得て、Windowsのデータとも互換性が良くなり、当然、アプリケーションもハイブリッドで利用出来るようになり、現在、グラフィックデザインはMacである必要はなくなりました。
しかし、未だにグラフィックデザイナーの方達は、メイン機としてMacintoshを選んでいます。それは、ただ、Adobeのアプリケーションが使えていたから、だけが理由でなかったのかと思います。
Macintosh(マック)を使っている理由
Windowsでも、アドビのアプリケーションが使えるようになったが、Macを使い続ける理由とは何だろう。
まず、ずっと使っていたから。これは大きいですね。OSも独特の進化をしてきたので、実務的には全く役に立たない、デスクトップ操作のグラフィカルな動きも、愛着という点で、ブランディングされていたのだろうと、今では思います。
それと、印刷業界も同じMac環境だって事ですね。そもそも印刷はMacのイラストレーターと決まっていたような気がします。何でもMacOSが先に対応しており、後からWindowsにも開けてきたという歴史もあります。また、大型プリンターや印刷機はポストスクリプト対応のものが主で、アドビ社が開発した、Postscript(ポストスクリプト)というプログラム言語と、Macは当然のごとく相性が良かったのもあります。
そして、現在、デザイナーにとってMacを使うというのはそれ自体道具と言うだけでなく、ステータスとなっているのだと思います。ファッショナブルで、高性能、タイムマシーン機能や、エラーの少なさ、全体的なOSの反応速度もWindowsよりずっと上の性能を誇っていました。(現在は機種の性能によりますが)最近は、iPhoneと連携出来るのも、使ってて良かったと思う点ですね。
Macの楽しさ・楽しみ方
Macintoshを長く使っていて、良かった点や面白い点などを考えてみました。
身の回りをアップル製品で揃えてみる。
標準で搭載している動画ソフトなどは、非常に性能がよく、撮影した動画を編集したりして楽しめる。
カフェでコーヒー飲みながらオシャレにブログ書いたりMacBookair等を触る。かっこいいですしね。
まだまだ、探せば出てきそうですが、なんだかベタ褒めになるので、Macのデメリットも一応上げておきたいと思います。
- やはり高価。WindowsPCと比べると高く感じますね。
- 本格的にゲームをするのには向いていない。そもそも非対応の道具やソフトも多いですからね。
- Windowsとのデータ移動等で、文字化けや隠しファイルなど不要なファイルが出てしまう事がある。
- キー配列が微妙にWindowsと違う。ショートカットも微妙に違いますね。
- Microsoft Office と、相性が悪い。最新のMac版Officeについては、まだ触っておりませんので不明です。
- ハードディスクのフォーマットが異なる。共通フォーマットもあるが、そもそもわかりにくい。
Macintoshをこれから買おうと思っている方、悪い点も理解した上で検討されてほしいと思います。
ただ、私達デザイナーにとっては、かけがえのない相棒とった存在ですね。
編集後記
今日はMacの話になりましたが、そろそろネタを考えるのも苦痛になってきました(笑)
ぎりぎりまで、何にするか悩んでましたから。Macについてなら、長年さわっているので書くことは沢山あると思ったのですが、実はそこまで書くことは無かったなと書いてみて実感。パソコンオタクのような方なら、スペックから専門的な話で膨らむのでしょうが、デザイナーにとっては、Macのシステムがどうなっているか?中身はどういう構造なのか?などは、あまり興味がなく、見た目や使い心地ぐらいにしか興味がなかったりしますからね。実際の所こんなものです(笑)
明日はどんな記事にするか、非常に悩ましいです。頑張ろ〜!!
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。