モチベーションや、やる気について考えてみた。
今回は、モチベーションとやる気についてのお話です。これまでの経験もありますが、社会人時代の研修や心理学の授業で学んだことですが、専門的な話ではなく、ふつうの生活や仕事で活かせる情報として、今回のテーマにさせていただきました。
まず、モチベーションとは?
モチベーションという言葉は、普段仕事や生活でも、よく使われるようになってきました。主に、会社などではモチベーション=やる気、として使われているようです。動機を意味します。何か目的や目標など、何かしらの動機があるかどうかを指して、モチベーションを持っているか、持っていないか、とされています。
人間には仕事や家庭環境、夢や目標、怒りや欲求など。様々な動機があり何かをしています。その中でも、自分の未来にプラスになるための目標を定める事を意識し、モチベーションを高める努力をする事です。
やる気が出ない時、何をして良いのかわからない時。
そういった時は、自分の時間をつくり、じっくり目標を考えよう。しかし、それも難しい場合は、人に頼るのも良いかもしれません。
自分の気持やアドバイスを貰える自分の理解者が身近にいるかもしれません。理解者は、友人や両親、学校の先生やインターネット上にもいるかも。自分の中で思考しても、なかなか何をすべきか、何を目指すべきかわからないという人は沢山います。これまでも、自分の目標が見つからず、モチベーションが上がらないという学生さんの話をよく聞きます。時間に余裕がある時は、じっくり話をしたり、雑談しながら、将来の話や、クリエイティブな技術の使いみち、仕事の話などをすると、時々目が輝き出す人がいます。こういった時に目的や目標が生まれた瞬間で、モチベーションを持つことが出来たという事だと思います。
若い人は、エネルギーが溢れているものです。それだけで様々な事へのモチベーションが高い状態と言えます。逆にモチベーションが低いという事は、なにかマイナス要因があるのかもしれません。その原因を突き止めて解決させる。または、上記のように人に相談するなどし、うまく問題と調和が取れるようにやってみる必要があります。
人の心は騙せる
ある程度の動機が見つかれば、後は行動する事です。
行動は、やる気の潤滑剤です。行動により人のやる気やモチベーションは高まっていく。逆に動かず、脳みそだけで考えていると、モチベーションは下がっていくものです。これは、マイナスの思考に飲まれていく事が原因。
感情も騙す
感情はコントロールが難しいと言われます。実際に強い怒りや深い悲しみは、感情の中でも強い感情のため、コントロールは難しいと思いいます。しかし、モチベーションに関する感情。例えば、面白そう、楽しい、嬉しい、などのプラスの感情は、比較的コントロールしやすいようです。それは、「フリをする事」。
楽しいフリ、面白そうなフリ、など、ずっとフリをしていると、頭の中では、楽しくないし、面白くもない、と思っていても、感情が騙されてしまい、実際に楽しい気持ちになってきます。さらに周りの人に、楽しい!や嬉しい!と全力で伝えることで、自分の感情がより騙されてくれるので、実際に楽しくなり、それがいつしか本当の感情に変わってきます。騙されたと思ってやってみてはいかがでしょうか。
モチベーションの最終目標は…
モチベーションとは動機です。何かをやろうと思うきっかけです。このきっかけが、仕事やモノづくりによって得られるものであれば素晴らしいと思います。そのために、小さな努力を少しずつ、実現していき、小さな自信を積み重ねていく事で、大きな自信に繋がり、高いレベルのモチベーションを維持していけるようになります。
生活の中でも、自分が実現可能な、ほんの小さな事を続ける事で、小さな自信が生まれ、更にもう少しだけ上の目標を達成させる事を繰り返しながら、内面を成長させていく事に繋がります。いきなり、すごい目標を持っても、モチベーションは長続きしません。まずは手の届く小さな目標から、一つ一つ積み重ねる事が最も大事でしょう。
小さな目標から大きな目標まで達成していくにつれ、人は自己実現に近づいていくのだと思っています。自己実現とは、すごくざっくり言うと、人間的に内面が完成された状態になる事。
人は年齢を重ねて成長していきます。特に若い人は自分の成長をなかなか信じることが出来ません。そういう人にとっては、自分自身の尊重が大切です。尊重とは大切にする事です。自分も大切にし、他人も大切にするという意思を小さな事から育てていく事は大切ですね。
本当に人生を仕事やモノづくりに捧げた人の場合、最終的にはその仕事やモノづくりがその人のアイデンティティとなります。それは、何でも良いのですが、面白そう、楽しい、などから始めた事でも、辛いことや大変なことを乗り越えて、自分に自信を与えてくれるレベルまで昇華したときに、それがその人のアイデンティティ(自分自身を形作る物)となり、モチベーションが下がるという事もほとんど無くなっていきます。仕事に誇りを持っている、などと言われる方がそうですね。
どのような仕事でも、コツコツと続けることが何よりも大切です。私も27年ほどこの仕事をしていますが、まだまだこれからだと思っています。最終目標はずっと先に見据えて、コツコツと小さな努力を積み重ねて生きましょう。
編集後記
本日の記事は、過去に芸術系の短大に通っていた時に、座学をとる必要があり、ただ面白そうというだけで受けた、心理学の講義がきっかけでした。本や資料で教えるいわゆる勉強といった感じではなく、映画を見たり、いろいろな話や実験の音声資料など、非常に面白い授業をされていたと記憶しています。その中で、ナチスドイツの、アウシュビッツ強制収容所で行われていた、ガス室での虐殺の話があります。多くのユダヤ人が、裸にされ、これから殺害されるとわかっているのに、大人しくしていたそうです。生を諦めてしまい、何も抵抗せずに殺されていくだけだった層です。その中で、踊り子の女性がいたらしく、看守の一人が命令し、踊らせたそうです。その女性は、踊りを踊ることで、自分のアイデンティティを思い出し、命令した看守の銃を奪い、撃ち殺してしまったそうです。その後、女性は殺害されたと思いますが、自分のアイデンティティの大切さを知らされる話でした。この話は、数十年前の授業で口頭で話されていた事ですので。出典や詳細はわかりませんが、そういった出来事は沢山あったのだろうと想像できます。
こういったコラム的な記事も書いていかなければ、ネタ切れになりそうなので、稚拙ではありますが、頑張って書き綴って行きたいとおもます。
このブログは毎日更新しています。明日も更新予定です、お楽しみに!
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。