プレゼン・企画提案で結果を出す ための方法をじっくり考察!

プレゼン・企画提案で良い結果を出すための方法

仕事上、企画書やアイデアの提案など、行っている方は多いと思います。元々そういったアイデアの提案が得意で、人と話す事が好きな人であれば、そこまで問題はないと思いますが、どうしても人前が苦手な人。上手く話せない、自信がない。初めてなので不安。等々、皆さんそう思う方も多いと思います。私も人前で提案するなど本当は大の苦手ですし、これからも苦手なままだと思います。

企画提案プレゼンテーションが苦手、アイデアが浮かばない、プレゼンに勝てない、どうしたら良いかわからない

そもそも、プレゼンは、人前で流暢にしゃべる事ができたり、上手に提案できるテクニック等は、さほど重要ではないのではないかと思っています。緊張してしまうと、どもってしまったり、焦って自分が何を話しているのかわからなくなってしまったり、お客さんに突っ込まれると、答えが出ずに固まってしまったり、いくらでも苦手になる要素は沢山ありますね。

そこで、苦手な人でも“良い結果を出す”事をテーマにお話をさせて頂きたいと思います。

苦手の克服などは置いといて、とりあえず結果を出すという一点で考えていきましょう。

1.アイデアの元は、ユーザー思考にある

プレゼンテーションや企画提案のはじまりは、ユーザーが抱える問題をどう解決するのか?という所からスタートします。問題といっても様々ですが、そもそも何のために提案をするのか、その“目的”を明確にしておくことは必須条件です。

ユーザーとは、最終的な、目的となる対象をユーザーと呼びます。販売店がユーザーである場合もあれば、最終的な消費者がユーザーである場合もあります。ユーザー思考というのは、ユーザーの問題点を解決する方法を考える事です。当たり前の話のようですが、実際の現場では忘れがちになる事がよくあります。

実際に依頼してくるお客さん(クライアント)の意見だけを通す事や、担当者の趣味に合わせて提案する事になっていないか注意が必要です。当然、お客さんの意向は大切ですので、出来るだけ意向に添った提案が必要なのは言うまでもありませんが、最終的な目的を明確にし、目的にダイレクトに伝わるアイデアを提案することが最優先だと思っています。

広告制作の話になりますが、グラフィックデザイナーがお客さんの好みのデザインを一生懸命作り上げて提案する事は悪いことではありませんが、作った制作物がどうやって活用され、最大の効果を発揮できる提案になっている事がプレゼンの最終決定には最も重要です。

2.クライアントの言葉に鍵が隠されている事がある

前項ではお客さんより最終的なエンドユーザー目線が大切。という話でしたが、実際にエンドユーザーの事を最も意識し、最も知っている人物は、クライアントです。クライアントの先にいる最終的なお客さん(エンドユーザー)の事や、商品の特製を最も理解しているクライアントの言葉を良く聞くことは、とても重要です。

しかしクライアントはその分野の専門家ではあるが、提案する側の私達のような知識は持っていません。ですので、私達が答えを誘導し、引き出してあげることが大切です。こういったヒアリングは時間をかけてじっくり行いましょう。

また、最終決定者である人物の意見は、すでに答えのヒントを語っている事がよくあります。ヒアリングやオリエンテーションの段階で、すでに正解を語っているのかもしれないと思い、良く話を聞いて、検証しておくことは大切です。

例えば、ネーミングの提案などで、クライアントが言ってる、あんな感じやこんな感じという話は、すでに正解のイメージだったりします。インパクト重視なのか、言葉の美しさを重視するのか、だじゃれネーミングなどは好まれるのか?など場合によっては、事前に見抜ける場合が多くありますね。

自分の価値観で、“かっこいい”“センスが良い”などの主観的な視点は、一旦置いておき、クライアントからの情報をユーザー目線のフィルターを通してアイデア出しをしていきましょう。

かっこいい・かわいい・センスがいい、などは主観的ですので、最初に“実”のアイデアを考えるところからスタートします。

3.コンセプトを見つける。アイデアの肝を探すのに力を入れる

ユーザー目線とクライアント(お客さん)の知識を得ることが出来たら、コンセプト探しです。クリエイターの人は、良くコンセプトが重要だと言われますが、具体的にコンセプトとは何だと言われると、なかなか答えにくいものです。ネットでしらべると、[コンセプト:概念や全体を貫く基本的な視点や考え方]などと出てきますが、具体的に何なのかと言うと、あなたの考えたアイデアの、最も重要な柱になる部分です。

良いコンセプトはその柱になる所が、大きな説得力となります。結果を出すための最善の方法とも言えるコンセプトは、ぼんやりした考えでは駄目です。明確に答えがあり、実行すれば高確率で結果が出せると思えるものである必要があります。

単純なものでも、必ず結果が出せると思えるアイデアならどんどん提案すべきですね。

例えば、デザイン提案の場合、理解しやすくするために、ピクトグラムを使う。などといった、何てこともないアイデアでも、確実に効果が期待できるのなら、重要な提案であり、それだけで十分コンセプトといえると思います。

何がコンセプトに結びつくかわかりません。なので、普段から様々な物事にアンテナを張っておく事が必要だと思います。自分の得意分野ではない、様々な知識や経験は、後々さまざまな提案に活かせるかもしれません。

4.ボツになっても、チャレンジする事に意味がある場合がある

見出しでも書かれている通り、ボツになってもチャレンジする!

これは提案者としては必須の考え方だと思っています。ボツになるのを恐れるがあまり、平凡で面白みのない提案になってしまっている可能性があります。自分たちの最も得意なものや、他では思いつかないような素晴らしいアイデアでも、ボツになってしまうことも良くあります。しかし、クライアントも提案してもらった事で、何かしらの印象を与えられているはずです。この業者さんは何が得意で、プレゼンにも熱があり、こんな提案もしてくれるのならと、次はもっと大きく、難しいプレゼンの相談を持ちかけられる事もあります。何よりその経験によりアイデアもプレゼン力も鍛えられますので。ボツがつづいてもすぐに折れずに、クライアントからチャンスを頂いたら、全力でチャレンジできる心構えは重要ですね。

しかし早々と引くべき時もありますね。そもそもがプレゼンをただの道具として使われている可能性が、はっきりと見えている場合です。それが会社にとって重要な事であれば、負けると解っていても提案する事も必要ですが、無駄な努力を続ける事は、メンバーのモチベーション低下に繋がります。一平社員では、抗えない事もありますが、ある程度の立場の方で、プレゼン参加の決定権をもつ人であれば、スタッフのモチベーションとプレゼンに参加する事の益を天秤にかけて、価値の有るプレゼンなのかしっかりと見抜いて判断する必要があります。

5.伝わる企画・提案書の作り方

プレゼンテーションは、良い企画書を作った時点で、完成していると思います。自ら時間をかけて情報を収集し、調べ、考えて仕上げた企画書は、その中に企画アイデアのコンセプトが明確になっていれば、プレゼンテーションにおいても十分な仕上がりになっていると言えます。自分の企画アイデアを伝えたいという情熱があれば、プレゼン程度何とかなります。思い切ってチャレンジしましょう!

小手先の話術や場馴れよりも、プレゼンテーションは事前準備です。自ら調べ上げ考えたものであれば、急なクライアントからの質問にもしっかり返答ができます。ようは、プレゼンテクニックよりも、クライアントにとって有益な企画であるかが、企画が採用されるポイントだと思います。また、専門用語を多用して専門的な資料を作れる事は、すごい事かもしれませんが、あくまでも目的は伝えることです。使用する言葉や言い回しは出来るだけシンプルでわかりやすい言葉を使います。

企画やアイデアについては、過去に記事で紹介していますので、そちらの記事も是非御覧ください。

▼良い企画書の書き方についての過去記事です。

良い企画やアイデアの作り方

良い企画やアイデアを作る方法を紹介。 毎日仕事をしていると、企画書制作や、プレゼン等のためアイデアをまとめる作業など、悩まされることは多いと思います。今回は、画…

6.ブレストの活用・人の意見を聞く

良いアイデアや企画は、自分ひとりより、仲間の意見や知識を借りることで、沢山の視点でアイデアを見つけることが出来る可能性があります。協力を得られる環境の人は、積極的にブレーンストーミング(ブレスト)等でアイデア出しをしてみましょう。一人でも良いアイデアは見つかりますが、煮詰まった場合や、調子が出ない時は、良い刺激になります。

こちらも過去記事でブレストについて書かれているので、是非ご参照下さい。

▼ブレストについての過去記事です。

ブレストの話と企画書デザインの無料テンプレートを配布!

ブレストの話と企画書デザインのテンプレート! 今日は、ブレインストーミング(ブレスト)の話と、企画書についての話になります。 私は企画書というものは、何か自分の…

まとめ

これまでに、様々なポイントを紹介しましたが、あくまでも参考にして頂くものです。皆さん自分なりの考え方やプレゼンテーションの方法論はあると思いますので、ほんの一部でも参考になればと思って書かせて頂きました。

記事の内容は、過去に行った企画プレゼンでの教訓や、成功例など、実際に経験した事を元に書かせて頂きました。その経験の一つとなった事例を最後に、ご紹介したいと思います。

ずいぶん昔の話になりますが、大手通信会社からの企画プレゼン依頼の話です。クライアントからは、インターネットの高速回線に関する大判広告を作るという依頼で、広告企画提案の依頼でした。

競合も多く、大手代理店も入っている厳しいプレゼンです。予算もある程度大きいため、大手の代理店は、予算をかけた、タレントやキャラクター企画など派手な案が上がる中、最終的に採用になった案は、ユーザー目線のアイデアでした。

依頼は、インターネットの超高速回線の訴求という事で、実際に利用するユーザーの生活がどう変わるのか。実際に何が出来るのか?簡単に利用できるのか?実際に契約するユーザーの目線だけを考えた企画です。

内容は、ブロードバンドで利用できるサービスを、出来る限り数多く紙面で紹介するという案でした。見た目のインパクトや有名タレントを起用する案より、実際のユーザーが広告を見て、どう心が動くのかを、徹底的に考えたユーザー目線の企画案でした。

採用後は、実際に多くのブロードバンドサービスを調べ、許諾を得るのに、大変な労力はかかりましたが、プレゼンは大成功でした。大手広告会社のようにスマートで派手なプレゼンは出来ませんでしたが、広告企画の醍醐味を味わう仕事だったと記憶しています。

現在、多くの学生を前に授業を行っている今でも、プレゼンテーションは苦手です。人前で提案するなんて緊張するものです。ただ、自分の力を受け入れた上で、今できる限りの努力をすれば、必ず成功すると思っています。現在フリーランス状態で仕事をしているので、プレゼンテーションに関わる数は少なくなりましたが、まだまだ、アイデアで勝負できるよう、アンテナを張り巡らせたいと思います。

編集後記

今日の記事は、完全に自分の経験を元に書こうと決めて、スタートしましたが、文章力の弱さを実感しますね。集中して記事を書いていると、だんだんと支離滅裂な文が出来上がってしまうので、何度も何度も見直しながら、手直しを繰り返してやっとこれでいいかな。といえる内容になります。完璧なものを書けるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです…。現在行っている、記事の毎日更新は、限られた時間で何処まで書けるか、毎日アップアップでやっております。多少の乱文はご了承下さい。

記事は何とかまだまだ毎日更新中です!明日も更新予定です!明日の記事もお楽しみに!

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