DTP/デザイナーの教養としてシール印刷の話
本日は、グラフィックデザインやDTPの知識として「シール・ステッカー」についての話です。
シールはとても身近な印刷で、様々な所で利用されている一般的なものです。
そのため、色々な所で見かける分、様々な状況に対応出来きるように種類や機能がとても豊富な印刷です。
一般的な通常のシール
一般的に見かけるシールといえば、子供の頃から色々な所に貼ったイラストの入ったシールがありますね。シールを剥離した後にのこった紙を「剥離紙」といい、専門では「キセパ」と呼ばれています。これは黄色いセパレータという意味だそうです。
因みに青いセパレータを使った場合はブルーセパと呼ぶそうです。
用紙の仕入れ段階で剥離紙の付いた状態のものがあるので、通常の印刷機でシール印刷は可能でよく見かける一般的なシールはそういったものを使って印刷している場合が殆どです。
印刷費も安価なため、最も多く使われているものですね。
シール・ステッカー印刷の種類
一般的なシール以外に様々なシールがあります。印刷技術や用紙の種類などにより私の知らないシール印刷はおそらく沢山あるのではないかと思いますが、一般的に知られているシール印刷をご紹介します。
・シール/ステッカー
一般的によく使われてるシールで、様々なものに貼るもっとも多く作られているものです。
・ロールステッカー
ロールタイプは、セロテープのようにロールに巻かれたもので、専用の器具に取り付ければ簡単に剥がして貼ることが出来ます。
・ラベル
商品に貼られているシールです。商品ロゴや内容情報など商品の顔になるので、デザインや用紙にもこだわります。
・2層シール
通常のシールのように貼りますが、さらにもう一枚めくることが出来たりするものです。当たりくじやパッケージに使う場合もあります。
・修正シール
特に特別ものではなく、印刷ミスなどが合った場合に修正したものを上から貼るためのシールです。
・ウィンドウフィルム
建物の窓などに貼るシールです。遠くから見ても見える用に大きなものの場合は分割してプリントして貼ります。屋内屋外用がある。
ハーフカットとフルカット(貫通カット)
シールは、台紙から剥がしやすくするために、シールをカットします。
ハーフカット
ハーフカットとは通常の刃と違い、短い刃で用紙の厚みの半分程度に切り込みを入れる事です。これによってシールだけを台紙から剥がしやすくします。また、全て切り落とす場合をフルカット(貫通カット)といいます。
特殊なシール
- 紫外線に強いUVカット印刷
- 強度が強く耐水性のユポ紙
- 金属のような表面と耐水性の金・銀ネーマー
- 艶もあり耐熱、耐水性もある Pet
- 粘着力の調整や粘着を部分的に調整が出来る
この他、シールは商品開発にも関係するものです。
高度な商品開発には特殊技術は必要不可欠です。印刷会社でおシールに特化した専門の会社があります。
また、表面加工やペーパバック、大部数印刷など、印刷の種類により各得意な分野があり、印刷会社はそれらの会社で協力しあって仕事をしているようです。
しかし、もしこれから印刷依頼をする場合は、可能であれば出来るだけ専門の印刷会社に依頼すると良いと思います。
アド・クリップでは、専門の会社に依頼をして独自の印刷を印刷を行いますのでいつでもご相談下さい。
AdClip[アド・クリップ]
代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。