コーポレートサイトをリニューアルする時の注意点!
今回のテーマは、会社のホームページが放置状態だな〜。っと漠然と思っている方に、放置状態では勿体無い!ホームページの活用法や、可能性について語ります。また、リニューアルする場合に、注意しておくべき点などの内容になっています。
当然、リニューアルではなく、始めて作りたい!と、お考えの方にとっても、役に立つ情報になっていると思います。
ホームページの必要性と可能性
ホームページ。WEBサイトとも呼ばれています。現代のビジネスには、必須のものとなっています。昔ながらのお仕事をされている方でも、“ホームページぐらいは作っておかないと”と思われている方も少なくないと思います。まずは、ホームページがどう役に立つのかについてお話したいと思います。
ポイントは…
- 集客力
- ブランディング
- インフォメーション(告知・案内)
- 販売ツール
- 情報発信
ホームページを作る意味として、5つのポイントがあります。
まず、集客力について。ホームページと言えば、営業しなくても問い合わせの連絡が来るというイメージがありますが、作った時点では、何者でもないホームページに反響はありません。リニューアルをお考えの理由も、あまり反響がないというのが理由の一つという方も多いと思います。そこで、ホームページで集客するには2つの道があります。
1つ目は、広告を出稿し、アクセスを集める事です。予算が潤沢な企業ならこれだけで相当数の問い合わせを受ける事も可能かと思いますが、経費と売上のバランスもあるので、一概にこの方法がベストとは言い難いです。
2つ目は、SEO対策を施し、価値のあるコンテンツを増やしていく、“コンテンツマーケティング”と言われる方法です。これは、私が今やっているように、誰かのためになる情報を発信し続ける方法です。これにより人が集まる、というより、Google検索で上位に表示される事を目指すという事になります。一つ一つの記事で人を引きつけるというより、総合的にユーザーが良いと思うホームページを作る事で、Googleの評価を上げ、沢山の人にページを見つけてもらうきっかけを作るというものです。そして、この方法には基本的に費用はかかりません。自らの努力のみで行っていきます。
2つの方法をお話ししましたが、実は、予算のある企業では、1つ目の広告と同様に、2つ目のSEOについても外部委託している場合も多く、プロのWEBライターなどが記事を書いていたり、人が興味を持つ動画やコミュニティ等のコンテンツなどを提供している場合があります。
こういった大規模な集客が出来る所は良いですが、中小、零細、個人事業主などは、予算も人手も限られているため、自社の社員や、自分自身で記事の更新を頑張っている事が多いです。
集客のポイントは、まだまだありますし、広告一つをとっても、種類ややり方が豊富なので、また機会があれば記事にしたいと思います。
ホームページでの集客方法について
中小零細や個人事業主は、集客のために“コンテンツマーケティング”にチャレンジするのをおすすめしています(ブログを頑張る)。そして、多少の予算があるのであれば、少額の広告を利用する場合もあります。短期的な集客ができ、初期段階では呼び水としてもやってみる価値はあると思います。
集客の成功例としては、SEO対策の殆どを自社で実践し、大量の記事を書き続け、1年ほどで一ヶ月何十万ものページビュー(ページ閲覧)を稼ぐ人気サイトになり、集客は10倍以上、広告掲載などの収益で会社が成り立つほどに。こうなれば、営業の全てがホームページからの集客に変わります。
成功するにあたり、記事の内容はとても重要です。WEBライティングのテクニックなどは、初心者には難しいのですが、自らの業種で得た知識で、より専門的な記事を書いていけば、その情報を必要とするユーザーにとって唯一のとても価値のあるページとなり、Googleの高評価に繋ると言われています。
ブランディングサイトとインフォメーション(告知用サイト)
ブランディングサイトとは、ホームページにより自社の製品やサービス、企業自体の価値を高めるためのホームページです。品質が良い、より個性的、などの他社との差別化を目的としています。こういったホームページは、独自の方向性や高品質でインパクトのある商品やサービスを扱っている必要があります。そのためデザイナーやプランナーと綿密に話し合ってから制作することをおすすめします。
販売ツールとして。ECサイトを運営する。
ECサイトとは、ネットショップの事です。ホームページを運用する理由として多いのが、商品を販売したいという事です。こういったネットショップの立ち上げは、予算感覚や運用のための専業スタッフ、宣伝についても考えておく必要があり、WEBディレクターやWEBコーディネーターの協力が必須です。販売するだけでなく、売上を上げるためのノウハウを手に入れるためにも努力が必要だという事を意識しましょう。作ったらすぐに売れるだろう。という考えは、あまり持たずに知識や時間、労力などを投入する気持ちが必要ですね。
情報発信!ブログ運営。
人を引きつけるブログや、より専門的な情報など掲載し、独自メディアとして情報を発信します。Google検索にとって、ホームページはブログとほぼ同一と考えて良いでしょう。より価値のある情報を発信しているかどうか。そのホームページやブログの存在が、多くの人にとって重要で意味があるのか?などが大切な要素になります。それが人気ブログでも、有名企業のコーポレートサイトであっても、同列に扱われます。そして、記事の更新頻度や、記事数だけでその価値は測られてはいないようです。そのホームページがどう人々に認知されていて、その情報が多少少なくても、意味があり、価値が高ければ、少ないページでも高い評価を与えられる事があるようです。そのため、闇雲に情報発信する大規模なホームページより、丁寧に価値の有る記事を定期的に発信しているホームページが上位に上がることもあります。
Googleは、現在利用者数が世界的にも圧倒的にナンバーワンとなっており、Yahoo!検索ですら、実際はGoogleの検索を利用している状態です。ここで、上位に表示される事は、広告掲載よりはるかに高い価値があります。多くの人が訪れ、閲覧されるホームページは自社メディアと言っても過言はありません。これを利用すれば、様々な事業を立ち上げたり、イベントや集客、広告収入なども得られ、さらに様々なビジネスアイデアも形にする事が可能になります。
リニューアル時はSSLやモバイルフレンドリーをチェック!
リニュアル時に、注意して欲しい点があります。“常時SSL化”と“モバイル対応サイト”にする事です。SSLとは、Googleが推奨するサーバーの安全性を向上するために暗号化する技術の事です。実際にホームページを見るソフトである“ブラウザ”の上部にあるアドレス入力部分に、安全なサイトかどうかの表示がされています。現在ではSSL化されていないホームページの評価は下がっています。
常時SSL化については、過去の記事で紹介されています。「常時SSL化がホームページWEBサーバーの常識に!」
また、モバイル対応サイトである事です。スマートフォンやタブレットでも、見やすい表示をされているかどうか。これは、Googleが推奨するもので、モバイルフレンドリーと呼ばれます。実際にホームページがモバイルフレンドリーに対応さいているか、調べることも出来ます。
「モバイルフレンドリーテスト」ページ。
モバイル対応サイトは、スマートフォンで検索した場合、非対応サイトより有利になると発表されています。今後はGoogle検索自体の評価にも影響すると言われています。
自ら作るのか?制作会社に頼むのか?または、フリーのクリエイター?
ホームページの制作が決まった場合、自分で作るのか、業者に頼むかを決める必要があります。ある程度のデジタルに関する知識がある人であれば、自ら制作するのも悪くありません。そういった場合に押さえておいて欲しい所があります。
- 上記でも上げていた、SSL化やモバイルフレンドリーに対応できるのか?
- SEOを理解して更新が行えるのか?
- 画像加工等、最低限デザイン的に良いものに出来るのか?
この3点については、一発でクリアする方法があります。制作にあたっては、“WordPress”を利用する事をおすすめします。リニューアルに関しても、以前のホームページはどうやって作っていたのかを知ることが重要になります。
→過去のWordPressに関する記事「すぐに作れる。ワードプレス(WordPress)で作るブログ!」
WordPress(ワードプレス)は、全世界で利用されているCMS(CONTENTS MANAGEMENT SYSTEM)の略で、日本語で言うと“コンテンツ管理システム”となります。これは、アメーバブログ等の無料ブログのように、ブラウザ上で簡単にページ更新が出来るシステムで、自分の管理するサーバー(サーバーはネット上のホームページを置く場所の事)上に、無料でインストール可能です。※サーバーが対応しているかチェックが必要。全世界で利用されている通り、普及率が高く、グーグル検索と相性も良いと言われています。実際に“All in One SEO Pack”(オールインワンSEOパック)と呼ばれるプラグイン(機能を追加する仕組み)を利用すれば、高度なSEO対策が可能になります。
また、ホームページ制作の知識が浅くても、膨大な種類の“テンプレート”が利用でき、クオリティの高いホームページを簡単に作ることが出来ます。当然、更新も比較的簡単に出来ます。
ただし、ある程度のデジタルに関する知識が必要になりますので、自信の無い方は、インターネットや書籍等で多少の勉強が必要だと思ってください。ちなみに、このアド・クリップブログもWordPressで作成されており、自分で全て制作・更新しております。
依頼をする場合、WEB制作会社やフリーランスのクリエイターなど、ホームページ制作者は、ネット上に沢山おられますが、注意が必要な事もあります。
まず、費用面。制作費はピンキリです。100万200万台の要求される場合もあれば、1サイト10万を切る場合もあります。これは、作りたいホームページの規模やどういうシステムを使うのか?更新管理は誰がして、運用サポートはどうするのかによって違っています。
私がよく依頼を受ける企業様は、中小の企業のコーポレートサイト(会社案内ホームページ)が多く、ページ数や特別な機能は必要なく、最低限の企業情報と、更新システム。そしてブログ等の記事が書ける事です。基本ページだけなら20万前後でも十分制作可能です。(SEO対策やSSL費用は別)ネットで調べてみると。これより高い場合と安い場合がありますが、低価格すぎる場合は、サポートが受けられない、融通がきかないなどの声があるようです。また、5万円や、1万円で作れます。などと言われる所もあり、そういった場合は、月額費用がかかることが多いようです。また、高額な費用かかる場合は、ある程度実績のある制作会社で作成した場合などは、そのぐらいかかる事もあるようです。企業の戦略やWEBマーケティング的な所まで含めて制作を請け負う場合でしょうか。稀に“ぼったくられた”と感じる場合もあるようなので、事前に自分で情報を調べておく事と、制作会社の担当者によく話を聞いてから、制作発注をして頂ければと思います。
また、フリーランスのWEBデザイナーもおられます。こういった方の中には、高度な知識やデザイン力をもった人もいますので、費用も抑えつつ、さらにクオリティの高いホームページを作ってもらえる可能性もあります。ただし、こちらも能力がピンキリですし、個人の場合アフターフォローが足りない場合もあります。月額5000円や1万円程度でも、保守費用を払って管理をしてもらっていれば、何かあった時に相談出来るのでおすすめしています。(保守費用はWEB業者によって違います)
ホームページは完成してからスタートです
ホームページは何とか出来たとしても、そこからが重要です。放置されたホームページは、殆ど人が訪れない、そこにあるだけのページとなります。当然、会社情報を掲載しただけの“名刺”のようなホームページにも意味があります。お客さんにとってはホームページがあるだけで安心感を得られます。しかし、折角なら更新し、さらにいえば、進化させ、成長させていく事で、事業の拡大や成功に近づき、新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
こういった、情報発信には、更新スタッフの確保が重要になってきます。専任スタッフをつけられない場合でも、持ち回りで数人のスタッフで更新を行うなど、色々と方法はありますが、ただし、リーダーである担当者や代表者などが“絶対にやる”という意気込みを保つ必要があります。長期的なページ運用は、企業にとって大きなプラスになる可能性があります。
今回は初歩的な、ホームページの話になりましたが、今後は専門的な内容も追って記事として発信していきたいと思います。
編集後記
今日の記事は、ホームページリニューアルをテーマで書きました。最後まで見て頂きありがとうございました。今回はとても重要なテーマになりますので、加筆やページ追加などして、より膨らませるか、関連記事を増やしていく予定です。WEB関係の仕事をしている方などには当たり前な情報かもしれませんが、これから学ぶ方や、一般の方にとって解りやすい記事は貴重だと思っています。もっとわかりやすく価値のある情報が発信できるよう頑張ります!
このホームページは毎日更新しています。更新情報はSNSで発信していますので、興味のある記事のときは是非見に来てください。そしてご意見、“フォロー”や“いいね”などのアクションも頂けると嬉しいです。フォロー・ご連絡はこちら→メインTwitterアカウント
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代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。