第3回 アド・クリップ デザイン講座
企業の担当者が自力でチラシやポスターを作れるのか?
今回のテーマは、チラシやポスター等の広告物を、一般企業の広報担当や経営者が、外注先に依頼せずに、自分で作成できるのか?というテーマでお話いたします。
結論から言えば、チラシやポスターなどは、制作可能です!
しかし、普通に作ろうとしてもなかなか難しいのが現状だと思います。
まず、通常の制作についてですが、チラシや、ポスター、DM、看板などの広告物は、一般的にはAdobe Illustrator(イラストレーター)・Adobe Photoshop(フォトショップ)というソフトを使って作成している場合がほとんどです。
このソフトを購入して、知識0から勉強して作成するのは、大変時間と労力がかかり、あまり現実的ではないでしょう。ソフトも高額で、そのお金で外注デザイナーに依頼するほうが安くつくかもしれません。
しかし、通常の広告物を作りたい。という事だけであれば、一般的なソフトを使ってでも十分作成は可能です。
一般的な(メールのやり取りやワードやエクセル等のビジネスソフトを扱う程度)パソコンのスキルと、広告を作ろうとういう意志があれば、広告物制作であれば、なんとかなると私は考えています。
まず方法ですが、一般的な企業のパソコンには、Microsoft office(オフィス) というソフトがインストールされている事がほとんどだと思います。
オフィスには、Microsoft word(ワード)、Microsoft excel(エクセル)、Microsoft PowerPoint(パワーポイント)。一部上位ソフトには、Microsoft Publisher(パブリッシャー)という簡易DTPソフトもあるそうです(これはあまり知りませんが・・・)
こういった一般的なソフトを利用して、画像や文字などを編集し、伝えたい情報をまとめ、チラシなどを作成します。
どのツールでも、自分が使いやすいもので作成して問題ないのですが、パワーポイントなどは、比較的簡単に文字や画像を配置ができるので、レイアウトのしやすさから作りやすいかもしれません。
エクセルや、ワードなどでも、普段から利用している方であれば、十分作成出来ると思います。
チラシ等広告をデザインする場合の注意点
チラシを作るのがはじめての方は、まず何をどうすればいいのか分からず、ひたすら文字を入力したり、商品画像を沢山貼り付けたりする人は多いと思いますが、ちょっとだけ、デザイナー的な感覚で作成されることをおすすめします。
チラシ制作のポイント
❶コンセプトとターゲット
❷ビジュアルのアイデア
❸エンドユーザー視点
❹『かっこいい』はいらない
以上の4点を注意して制作をしてほしいと思います。
❶のコンセプトとターゲットですが、伝えたい情報を「誰に」伝えるのか?また、どうやったら効率よく、印象に残るように伝えられるのか?何かアイデアの糸口が欲しいですね。例えば、若い女性向けなら、かわいいイラストで商品の良さを伝える。とか、シニア向けであれば、大きめの文字で、少ない情報でわかりやすく伝える。ターゲットの世代に見合ったモチーフで、インパクトのあるビジュアルを使って、まずは手にとってもらえば、高確率で商品の良さが伝わるだろう。等など。こういったアイデアの柱をコンセプトと考えていいでしょう。
❷のビジュアルのアイデアですが、チラシ等の広告物は第一印象が大事です。見た瞬間に「気になる」事がすべての始まりです。そのためターゲットをロックオンしたビジュアル選定が大切になってきます。ビジュアルは、画像やイラスト、タイポグラフィーなど色々と方法がありますが、初心者の方は、画像を利用するのをおすすめします。画像利用については後から詳細説明したいと思います。
❸のエンドユーザー視点。ですが、これは私達デザイナーが時々陥りやすい事でもあるのですが、見た目の可愛さや格好良さ、美しさ、または、細部の作り込みに固執しすぎてしまい、広告の本質でもある、「情報を伝える」という事を忘れてしまう事があります。そうならないためにも、最終的に広告を手にとってもらい、商品であれば、その商品に興味を持ってもらうこと。それを自分が顧客になったつもりでイメージする事が大切だといつも意識しています。見た目も良くインパクトのあるビジュアルや、気の利いたおもしろキャッチコピーなど、クオリティの高い広告制作を狙って一生懸命作るのも良いですが、ユーザーが必要としている情報を、ただ見やすくわかりやすく掲載していく、それだけでもユーザーにとっては、良いチラシや広告と言えると思います。
❹も同じ事になりますが、出来栄えの良さは、デザイナーにとっての売り物としては、重要ですが、広告を打ちたいと考えている人にとっては、顧客が興味を持つ事や、顧客が欲しいと思う情報を伝える事が、もっとも重要で、まず、顧客に対しての広告をつくりましょう。見た目の美しさやかっこよさは、二の次だと思って下さい。
実際に、効果のあがっているDMなどは、プロの作ったものよりも、手描で丁寧に作ったものの方が効果があがっているようです。大企業の美しい広告も、近所のお店の手作り広告も、同じ広告です。身近な方が印象が良い場合もあるのではないでしょうか?
制作工程について
チラシ等広告制作をする場合の手順について。
1.テーマ・目的の設定
- テーマや目的を決めます。何のため?、どんな広告媒体?(チラシかポスターか看板か?)
2.ターゲットの設定
- 誰をターゲットにするのか、より具体的に設定します。例えば:小学生の子供を持つ20代〜40代既婚女性など。
3.コンセプトの決定
- この広告の最大の利点。効果を上げるための基本となるアイデア。
4.具体的な情報収集
- 具体的に必要な情報を集める。メイン商品やメニュー、商品写真、キャンペーン情報、他、掲載するすべての情報を先に収集し、準備します。 文章についても、大まかな文章内容は先に決めておくとレイアウトが上手くいきやすいと思います。
1〜4までの情報が準備できれば、後はメインビジュアルの選定です。
メインビジュアルは写真やイラスト、タイポグラフィーなど様々な方法がありますが、初めて作る場合やオフィスを使っ手作る場合は、イメージ写真を使うと制作しやすいかと思います。
A.どんな写真にするのか考え、自分でカメラを使って撮影する。
B.フリー素材のサイトからイメージ素材を探す
C.有料画像サイトより欲しい素材を購入する。
これらの方法で画像を探し、選定します。画像については高解像度データが探しましょう。
通常、原寸で300〜350dpi(ppi)の画像である必要があります。インターネット上の画像は72dpi(ppi)のデータが多く、印刷したときに、劣化した画像が表示される事があります。
画像のサイズをわかりすく言うと。A4サイズのチラシに表示する画像(実際の画像サイズはB5程度)をピクセルで換算すると・・・
●横1500px〜2000px ✕ ●縦2500px〜3000px
上記以上のピクセルサイズの画像であれば、なんとか印刷に耐えられると思います。
※かなり大まかな数値ですが、見た目の具合ですので多少前後してもあまり問題は無いかと思います。
画像を配置し、自分で思ったとおりのチラシを作成したら、次は印刷です。
通常のカラーコピーであれば、100枚程度であれば良いかもしれませんが、それ以上の枚数になるのであれば、ネット印刷をおすすめします。ネット印刷は、全国からの大量受注と、提携印刷会社が寝かせている(可動出来ていない)印刷機などをフル活用することで、量的にも、費用的にも効率的に印刷を行い、大幅な低料金化を可能にした印刷になります。
大手ネット印刷会社の、ラスクルやプリントパックなどは破格の価格で印刷が可能です。 ただし、詳細な仕様の指定や依頼方法で、多少融通がきかなかったり、印刷に時間がかかる、入稿が分かりにくい、などのデメリットもあります。
通常の印刷会社では、イラストレーターで作成したデータ以外の場合は、イメージ通りの仕上がらない事があり、請け負わない会社も多くありますが、上記のネット印刷では、それらの印刷に対応している場合がありますので、初めにどこで印刷するのかを決定してから、制作に入ると良いでしょう。仕様など間違ってしまったら無駄な手間がかかってしまいます。
そでれも、印刷の方法が難しい場合は、アド・クリップでも印刷を請け負っていますのでご相談ください。
今後、この記事に関しては、加筆していきたいと思っています。
誤字や間違いなどがあれば、問い合わせよりご指摘くださると助かります。
今後のデザイン講座予定
★クリック!で下に表示★ デザインに関する授業予定。変更する場合もあります。
- グラフィックデザインの必要性。誰にとって必用なスキルなの?
- DTPとは? 必要なノウハウや業界について
- DTP/宣伝用チラシやポスターを自分で作れるのか?
- DTP/デザイナーから見る 印刷技術・印刷業界について
- DTP/【フォント】書体・文字・組版について
- DTP/印刷入稿時のデータチェックについて
- DTP/専用アプリケーション(Adobe Illustrator.Photoshop)について
- WEBサイト/ホームページは自分で作れるのか?
- WEB関連/ブログパーツやバナー制作等
- WEB関連/CMSについて WordPress活用法
- WEB/WordPressをつかったホームページ制作※技術レクチャー〈不定期掲載〉
- Adobe Photoshopテクニック1
- Adobe Illustratorテクニック1
アド・クリップ クリエイティブマガジンのコンセプト
私たちのコンセプトは、クリエイターやものづくりに関わる皆さんに、役立つ情報を提供することです。
デジタル技術は、将来の収入源として非常に重要です。
しかし、学び始める際にはいくつかのハードルが立ちはだかります。
学校や書籍、ネット上の情報は、時には難しく感じられ、成果が得られないのではないかと不安に感じることもあるでしょう。
そこで、私たちは効果的な学び方を提案します。
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デジタル技術は、将来の収入源として非常に重要です。
しかし、学び始める際にはいくつかのハードルが立ちはだかります。
学校や書籍、ネット上の情報は、時には難しく感じられ、成果が得られないのではないかと不安に感じることもあるでしょう。
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次のポイントを重視した方法です
- 無駄を省くこと
- 技術を効率的にマスターする方法を見つけること
- 重要なポイントに焦点を当てること
- 学びを楽しむこと
- AI技術を活用して必要な知識を得ること
- 書籍やネットには載っていない重要な情報を提供すること
- 習うより慣れることを重視すること
特に、ChatGPTなどのAIツールは、デジタル技術のサポートに24時間対応しており、AIの活用方法についてもこのブログでご紹介します。
無駄な専門用語や不要な情報を排除し、効率的に学び、成長する道を提供します。デザインもシンプルで自己満足に陥ることなく、重要なスキルに集中します。
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皆さんと一緒に成長し、未来へ向けて進化し続ける姿を楽しみにしています。
AdClip[アド・クリップ]
代表 大津山 倖雄
クリエイティブディレクター
アートディレクター
Webディレクション、イラストレーション他、専門学校講師
1973年生まれ。福岡市で広告企画・制作に携わり30年以上。大手広告代理店の下請け会社で、グラフィックデザイナーを経験。その後、福岡の制作会社や広告代理店勤務を経て、平成18年4月に退職し、19年には個人事務所として独立。同時期、福岡デザイン&テクノロジー専門学校(旧 福岡コニュニケーションアート専門学校)にて講師契約。現在は、グラフィックデザイン、イラストレーション、WEBデザイン、WEBマーケティングに携わり、様々なクリエイターと共に制作を中心に業務を行っている。